金属屋根(トタン屋根)塗装工事

金属屋根(トタン屋根)塗装工事 について

金属屋根を錆(サビ)から守るには、塗装による定期的なメンテナンスが必要です

 昔は金属屋根と言えばトタンが主流で、他の屋根材に比べ、軽量で加工や施工がしやすく、材料費や施工費も安いため、以前の日本住宅や工場・倉庫などで多く使用されていました。トタン屋根とは、鋼板に亜鉛メッキしたトタン板で作られた金属屋根の一種です。
 近年では金属屋根といえば『ガルバリウム』が主流となり、新たに『トタン』を使うことが少なくなりました。金属屋根(トタン屋根)は、錆が出やすく、いったん錆が出始めると、一気に広がり屋根の美観及び強度を損ないます。
 また、金属製屋根なので、断熱性も低く、夏場は室内の温度が上がりやすくなるなどのデメリットもあります。

 金属屋根(トタン屋根)を長く維持するには定期的なメンテナンスが必要です。早めに不具合を見つけて必要なメンテナンスを行うことで、少ない費用で屋根を長持ちさせることができます。屋根表面の色あせや変色、錆がみられたら塗り替えのサインです。

 錆をそのまま放置すれば、腐食が進みトタンに穴が開き、その下の防水シート(アスファルトルーフィング)や野地板に雨水が入り込み、雨漏りの原因となります。
※ 野地板とは屋根材と防水シートのさらにその下にある板(木下地)のこと。

 定期的な点検やメンテナンスによって、美観及び強度も損なわず、雨漏りなどのトラブルも防ぎ、金属屋根(トタン屋根)を長く維持することができます。

金属屋根(トタン屋根)塗装工事施工の流れ

 金属屋根(トタン屋根)塗装工事の施工例を作業の流れと共にご紹介します。施工例は錆が全面に出ている為、錆の腐食が激しい場合に効果のあるハイポンサビスタファイン(日本ペイント)という塗料を使用した施工事例です。

1. 施工前

 施工例の写真は、約25年ほど塗装を行わなかったトタン屋根(カワラボウ屋根)です。3階建ての屋上にあるため、お客様も気がつかなかったそうです。サビがほぼ全面に出ている状態です。最初に塗装した色が何色かわからないほどです。
 まず、施工できるか調査します。トタンに穴が開いていないか、トタン下の野地板が腐食していないか、強度があるのかなど十分に調査し、検討しました。

施工前
トタン屋根

2. ケレン作業

 錆が酷い為、張り替えもお勧めしましたが、トタン下の野地板もしっかりしていたので、塗装もできますとお伝えしたところ、塗装でお願いしたいと言う事で塗り替えを行うことになりました。
 まずは、錆取りのため下地処理(ケレン)を行います。手作業と機械工具(サンダー)を使いしっかりと古い塗膜や錆を除去します。

ケレン作業

3. 錆止め塗装

 本来なら三工程で行いますが、錆の進行を抑える為、一工程増やします。錆止め塗料を塗装する前に、少しでも長持ちさせるためにハイポンサビスタファインを塗装しました。錆の進行を遅らせる大事な工程となります。

※ ハイポンサビスタファインとは、除去しきれない錆に塗装することで、錆からの影響を軽減し、新たなサビの成長を防ぎます。

錆止め塗装

4. 下塗り作業 

 ハイポンサビスタファインを塗装したら、遮熱用のプライマーをしっかり塗装します。下塗りのプライマーをしっかり塗装することで、塗料との密着性を高め、長持ちさせることができます。

下塗り作業 プライマー塗装

5. 中塗り作業 

 プライマーをよく乾燥させたら今回は遮熱用のシリコン塗料をプライマー同様むらなく塗装していきます。中塗り作業となります。

中塗り 遮熱塗料

6. 上塗り作業 

 上塗りもよく乾燥させてから塗装をしていきます。中塗り同様、遮熱塗料を使用いたしました。遮熱塗料は夏場の強い太陽光を反射させて屋根の表面温度上昇を抑え、室内の温度を低減させる効果があります。

上塗り 遮熱塗料

7. 工事完了 

 完成となります。ハイポンサビスタファインを塗装し、一工程増えることになりましたが、錆の進行を抑えることができて、お客様にも安心して頂くことができました。
 また、塗り替えたことで『色』がよみがえり、きれいに仕上がりました。遮熱塗料を使用したので、室内の温度上昇も抑えられると思います。

工事完了 トタン屋根 

 ※ 遮熱塗料は、色によって反射率が変わります。また色によってご近隣からご指摘(原色系の色等)がある場合がございますので、当社ではお客様のご要望に応じて、ご相談に応じております。

屋根の錆(サビ)でお困りでしたら、ご相談下さい。


  • 新築時から一度も塗装によるメンテナンスをしていない。
  • 一度塗装をしてから10年以上経過している。
  • 軒先部分に錆がみられたり、木部の傷みが激しい。(下から見て)

 上記のようなことで思い当たることがございましたら、一度ご相談下さい。錆は目に見えない所で進行しています。外観(表面)で錆が発生している場合、その内部では錆の腐食が酷くなっている場合があります。錆による劣化を防ぎ、塗装費用を安く抑えるには、やはり定期的なメンテナンスをしっかり行うことが大切になってきます。

 当社では、屋根の形状や劣化具合により、様々なご提案をさせて頂く事が出来ます。点検・診断、お見積りは無料で行っておりますのでお気軽にご相談下さい。